中国が米国産原油の購入を増やしている。先々週末に予定されていた第1段階貿易合意の履行点検協議は延期されたが、中国はその協議を前に購入拡大に動いていた。
石油市場分析を手掛けるボルテクサが、石油タンカーの暫定予約状況を基に推計したところ、最大1400万バレルの米国産原油が中国向けに来月、積載される。これはスーパータンカー(超大型タンカー)7隻分に相当するという。全てのタンカーが出航すれば、8月に予定されている量の2倍余りになる。中国は世界最大の石油輸入国。
中国経済は新型コロナウイルス感染拡大に伴う落ち込みから抜け出しつつあり、それとともに国内製油所の稼働率も上昇。中国による石油購入拡大には、こうした背景もあるもようだ。
ボルテクサのシニアアナリスト、セレーナ・フアン氏は「米国産原油の購入増には政治的な意図がある公算が大きい。中国は依然、大量の石油在庫を抱えているし、現行の米国産原油の価格は競合する中東産原油に比べてはるかに望ましいというわけではない」と述べた。(ブルームバーグ Sharon Cho、Sarah Chen)
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August 31, 2020 at 12:48PM
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中国が米国原油の購入拡大 来月最大1400万バレル積載 8月予定の2倍に - SankeiBiz
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